読書Style

読書で人生変わるかもしれません。

稲盛和夫「生き方」

京セラ、KDDIなどを創設した知る人ぞ知る実業家、稲盛和夫。セラミックの可能性にいち早く着目し、独立してからはたくさんの苦労を仲間と共に乗り越えて、ここまでの大企業に育て上げた情熱には言葉もありません。ビジネスを行う上で「邪な気持ちが無いか」と自分に問う考え方は尊敬に値します。

 

①稲盛先生の考え方

生まれ持った性格に、学び身につけていく哲学を加えて人格と為す。つまり、自分という骨格に知識や哲学を肉付けし、大きな人間へと成長するというもの=真摯に仕事に向き合うことで己の魂を磨くのだ。また、自分たちの利益でなく他者の利益を第一義とする経営の原理原則を大事にしている。まさに、先に述べた「邪な気持ちが無いかを自分に問う」ということである。原理原則を大事にすることを忘れてはならないと我々に伝えてくれている。

 

 

②日々の行動、仕事のこと

計画と準備が大事。構想、実行は楽観的に、計画は悲観的にリスクマネジメントすることが大事。また、壁に当たった時は視点を変えること。そうすること(2次元→3次元への視点の変化)によって解決する事柄もある。そして何より大事なのは仕事に打ち込むこと。そうすることで仕事が好きになるという好循環が生まれるのだ。仕事の中で人間的に成長していく、すなわち働くことに深い意味と価値を生み出すのである。

 

 

③人として

【一日一日の積み重ねが大切】

努力の積み重ねが平凡を非凡にする。近道をせず亀の歩みでも構わない。


【人格を磨け】

上の位に行けば行くほど人格を磨くべきだ。西郷隆盛の言葉を引用「徳高き者には高き位を、功績多き者には報酬を」

 

【煩悩を捨てよ】
三毒「怒り・欲望・愚痴」は人間を苦しめる毒素である

 

【今度は自分が社会に恩返しする番だ】
してもらう側からしてあげる側への変革に考え方を180度変えよう

 

【利他の精神、足るを知る】

知足利他への道程が自分の精神を磨くのだ

 

④大事なキーワード、格言

人生、仕事の結果=考え方×熱意×能力

仕事を好きになれ、仕事に打ち込め

 

 

仕事=経済活動、給料を貰うための手段だと考えている人は多いと思います。しかし、振り返ってみてください。その仕事を通して自分はどれだけ成長できましたか?実直に仕事に向き合い、苦難を乗り越えた先に自己成長や他者貢献が待っているのだと思います。確かに厳しい世の中であると思います。しかし、どんなに能力があっても考え方がマイナスであれば結果もマイナスです。情熱が無ければ物事は進みません。全ては自分の考え方ひとつなのです。千里の道も一歩から。自分を磨き続ければ必ず未来は開けます。